iPhone水没時の対処法は?復活する可能性やデータ復旧への対応、修理先を紹介

最終更新日:2025年10月2日

iPhoneの故障原因の中でも、かなりの件数を占めるのが「水没」。

気をつけているつもりでも、お風呂に落としてしまったり、グラスの水をこぼしてしまったり、生活の中でうっかり水没させてしまうシーンは意外と多いものです。

そこで今回は、iPhone水没時の対処方法や、iPhoneが復活する可能性について解説します。

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iPhoneは完全防水ではない!

iPhoneをお使いの皆さんの中には、「自分のiPhoneは防水仕様だから安心」と考えている方もいるかもしれません。しかし、iPhoneは完全防水ではありません。確かに、iPhone7以降のモデルには耐水・防沫性能が備わっていますが、これらの性能はあくまで一定条件下でのものです。

iPhoneの仕様や水没した場合に復活する可能性についてここでは解説します。

iPhone7から後のモデルはどんな仕様?

iPhone7を皮切りに、以降のモデルで各段に向上したのが耐水性能です。

管理された条件下でのテストでは、例えばiPhone 7やiPhone 7 Plus であれば「深さ1mまで、最長30分間」

iPhone 12シリーズになると 「深さ6mまで、最長30分間」に適合しています。

ただし、これらの防沫・耐水性能は永遠に変わらないというものではなく、iPhoneを使用していく中で少しずつ低下していく可能性があるようです。

一般的な飲み物をこぼして濡らしてしまう程度なら耐性はありますが、使用年数や状況によっても変わってくるので、過信しすぎないことが大切です。

水濡れは、Apple公式HPでも注意喚起されています

水濡れによる故障やダメージについては、Appleの公式HPでも注意喚起がされています。

iPhoneを持ったまま泳いだり、サウナなどの湿気が多い場所で使用したりするのは控えましょう。

また水や飲み物だけでなく、洗剤や香水、日焼け止めなどが付着したときも、適切なお手入れが必要です。

水没したiPhoneが復活する可能性

軽度な水濡れ程度であれば、適切な処置をすれば問題なく使用できる可能性もあります。

しかし、水没して起動しなくなったり、内部に致命的なダメージが加わったりしてしまうと、プロでないと復活させることは難しいかもしれません。

iPhoneが水没したかどうか見分ける方法

水没とまでは言えないけれど、iPhoneに水がかかってしまって不安……というときは、念のために水濡れによる損傷があるのかどうか確認しておくとよいでしょう。

方法は、iPhoneの液体侵入インジケータ(LCI)、通称「水没シール・水没マーク」をチェックしてみることです。

▼SIMトレーが挿入されている場所を確認する

▼iPhone購入時に同梱されていたピンを利用し、SIMカードを取り出す

▼トレーの挿入口に貼られているシールの色を確認する

▼白・シルバー⇒水濡れなし 赤⇒水濡れあり

※液体侵入インジケータの位置は、機種によって異なります。

詳細はAppleのHPをご参照ください。

iPhoneが水没した場合の正しい対処法

iPhoneを水没させてしまった場合、まずは冷静に応急処置を行うことが重要です。応急処置としては、次のようなものがあります。

  • iPhoneの電源をOFFにする
  • ケースなどのアクセサリー類を外す
  • iPhone内部の水分を取る
  • SIMカードを抜く
  • 乾燥させる

これらの対処法を迅速に実行することで、iPhoneが復活する可能性を高められます。

iPhoneの電源をOFFにする

水没したiPhoneを最初にすべきことは、電源を切ることです。水の浸入により、ショートやその他の電気的な故障が起こる恐れがあります。電源が入ったままだと、内部の回路に水が触れた際に、ダメージがさらにひどくなるリスクが高まるため注意しましょう。

ケースなどのアクセサリー類を外す

iPhoneが水没してしまったら、ケースやアクセサリー類をすべて外すことが重要です。アクセサリーとは、ヘッドフォンやネックストラップ、ケース、プロテクターなどを指します。

これらのアクセサリーは、素材によっては水を吸収しやすく、iPhone内部への水の浸入を助長することがあるためです。また、ケースを付けたままでは、内部の水分が抜けにくくなり、水はけを妨いでしまう可能性があります。

iPhone内部の水分を取る

iPhoneが水没してしまった場合、内部の水分を取り除きましょう。自宅でできる以下の方法を試してみてください。

▼まずはやわらかい布やキッチンペーパーで、本体の水滴をきれいに拭き取る

▼マイク・スピーカー・充電コネクタ・イヤホンジャックの水気を吸い取る

▼乾燥材を準備し、iPhoneと一緒にジップロックに入れて空気を抜き、密閉させる

※拭き取りに使用する布は、糸くずや繊維が付着しないものを選びましょう

※乾燥材は食品に付いているシリカゲルの他、生米でも代用が可能です

SIMカードを抜く

iPhoneが水没した場合、SIMカードを早めに抜き取ることも重要です。SIMカードが濡れると、故障の原因となり、電話をかけたりメールを送受信したりといった基本的な通信機能が使えなくなってしまう可能性があります。

SIMカードを取り出したあとは、乾燥した布でやさしく拭き、十分に乾燥させてから再度使用することをおすすめします。

乾燥させる

水没したiPhoneを復活させるためには、内部の水分を完全に取り除く必要があります。表面の水分を拭き取っただけでは不十分で、内部に残った水分が原因で腐食や故障が進行する恐れがあるため注意しましょう。

乾燥方法については、次項で詳しく解説するので参考にしてください。

iPhoneの乾かし方

iPhoneが水没してしまった場合、正しい乾燥方法を選ぶ必要があります。乾燥方法としては、次の2つが挙げられます。

  • 自然乾燥させる
  • iPhoneを乾燥剤と一緒に密閉容器に入れる

もし水没させてしまった場合は、これらの方法を試して、大切なデバイスを守りましょう。

自然乾燥させる

iPhoneを乾かす際は、風通しの良い乾燥した場所に置いて自然に乾くのを待つことが大切です。見た目が乾いていても、iPhone内部には水分がまだ残っている可能性があるため、24時間は最低でも放置して乾かすようにしましょう。

また、高温状態でiPhoneを乾かすこともNGです。風通しの良い場所で自然乾燥を行うことで、iPhoneの内部に残った水分がゆっくりと蒸発し、復活の可能性が高まります。

iPhoneを乾燥剤と一緒に密閉容器に入れる

iPhoneが水没してしまった場合、乾燥剤と一緒に密閉容器に入れる方法もあります。シリカゲルなどの乾燥剤を使用するのが一般的です。

密閉できる袋や容器に乾燥剤を入れ、その中にiPhoneを入れます。容器のサイズは、iPhoneがちょうど入るくらいの大きさが理想的です。密閉容器に入れたら、涼しく乾燥した場所に置き、最低でも24〜48時間放置してください。

絶対やめて!iPhoneが水没したときにしてはいけないNG行為

iPhoneをうっかり水に濡らしてしまって、電源がつかなくなった……。

そんなときに、焦る気持ちからついやってしまいがちなNG行動があります。

これをしてしまうと、取り返しのつかないことにもなりかねないため注意が必要です。

iPhoneを振る

iPhoneが水没した際に、内部の水を排出しようとして振るのは避けるべき行為です。振ることで水がさらに深く内部に浸透し、電子部品に深刻なダメージを与える可能性が高まります。また、精密な部品が多く使われているため、振動によってこれらの部品が破損するリスクもあります。iPhoneを水没させてしまった場合は、まず落ち着いて電源を切り、振るのではなく、静かに乾燥させる方法を選びましょう。

ドライヤーで乾かす

水分もそうですが、iPhoneは熱にも弱い精密機械です。

ドライヤーの熱風で手っ取り早く乾かしてしまいたい気持ちはわかりますが、さらなる故障の原因になるため、ドライヤーを使うのは絶対にやめましょう。

「温風でなく、扇風機などの冷風なら大丈夫では?」と思うかもしれませんが、それもNGです。

冷風であっても、内部の浸水箇所を増やしてしまう恐れがあります。

水没してしまったiPhoneはなるべく動かさず、風通しの良い場所で自然乾燥を行いましょう。

電源をONにする

先ほどもご紹介したように、iPhoneが水没すると内部の電流に異常が発生し、ショートしてしまう可能性があります。

電子回路に水分イオンが接触するとサビの発生も考えられるため、むやみに電源をオンにするのは避けましょう。

iPhoneを充電する

電源をONにするのと同様、通電時に水分があるとショートしてしまい、故障する恐れがあります。

最低でも5時間程度は充電ケーブルを挿さず、電源も切ったままにしておきましょう。

iPhoneが水没すると発生するトラブル

今はまだ問題なく操作できていたとしても、一度水に濡れたiPhoneを使い続けると、思わぬ不具合が発生することがあります。

よくあるトラブルは、以下の5つです。

【1】電源がつかない

iPhone本体に電気を流しているのは、コネクタと呼ばれる部分です。

そこが水に濡れるとバッテリーがショートしてしまい、電源をオンにすることができなくなることがあります。

また、内部に入った水分が原因で基板部品が錆びてしまうことも考えられます。

iPhoneが水没して何日も経ってから「突然電源が入らなくなった」という症状が出ることもあるため注意が必要です。

【2】iPhone本体が熱くなる

非常に危険なのが、iPhoneが異常に熱くなる症状です。

これは水濡れによって、内部で正常に電気が流れなくなったことが原因で起こるものです。

iPhoneのリチウムバッテリーは40度以上の高温になると、発火や爆発といった重大な事故を引き起こす可能性があります。

iPhoneが発熱していたら使用をやめ、すぐに修理に出すようにしましょう。

【3】ディスプレイ表示が変化する

長時間の水没が原因となり、iPhoneのディスプレイ表示に不具合が起こることもあります。

iPhoneの要ともいえる画面表示に異常があるのは、ゲームや動画を楽しむ際にも大きなストレスです。

【4】カメラレンズに水滴がつく

iPhoneが水没すると、内部の水分がカメラレンズに付着することがあります。これは内部に水が入り込み、結露してしまった状態です。

カメラレンズに水滴がつくと、写真がぼやけたり、ピントが合わなくなったりする可能性があります。水滴がついた状態で撮影を続けると、レンズ内に水が浸入し、さらなるダメージを引き起こすことがあります。

【5】スピーカーの音質が変わる

iPhoneが水没した場合、スピーカーの音質が変わることがあります。

具体的には、音声が籠ったように聞こえることがあります。この現象の原因は、スピーカー部分に水分が付着したり、iPhone内部に水が浸入することによるものです。水分がスピーカーの振動を妨げ、クリアな音声が出なくなってしまいます。

水没したiPhoneの電源が入る場合に行いたいこと

水没したiPhoneの電源が入る場合に行いたいことについて解説します。具体的には

次の3つを行いましょう。

  • パスワードなど重要な情報を控えておく
  • 写真などのデータを保存する
  • データのバックアップを作成する

それぞれの作業の重要性について確認していきましょう。

パスワードなど重要な情報を控えておく

水没したiPhoneの電源が入る場合は、まず重要な情報を控えておくことが重要です。さまざまなサイトのIDやパスワードを、iPhoneにメモして管理している方は多いと思います。

水没してしまうと、本体の電源が入らなくなることもあるため、仕事やプライベート上で重要な暗証番号などの情報は、手書きのメモやPCなどにさっと控えておきましょう。

写真などのデータを保存する

絶対に消えてほしくない大切なデータは、消える前に確保しましょう。

ただこのとき注意したいのが、作業はすべてワイヤレスで行うこと。

充電コネクタを繋いでPCに保存したいのはやまやまですが、故障や事故に繋がる危険があります。

データの確保には、Googleフォト・Dropboxなどのクラウドサービスや、SNS、メールなどを利用するのがおすすめです。

データのバックアップを作成する

水没したiPhoneの電源が入る場合、データのバックアップを作成することをおすすめします。バックアップを取っておくことで、万が一電源が入らなくなったとしても、大切なデータを復旧することが可能です。バックアップをとる方法は、次項で解説するので参考にしてください。

iPhoneのデータのバックアップをとる方法

iPhoneを水没させてしてしまったときにデータを守りたいのであれば、バックアップをとっておきましょう。万が一iPhoneが起動できなくなったとしても、データを復元させられます。

ここでは、iPhoneのデータをバックアップする方法を解説します。

iTunesでバックアップをとる

iTunesを使う方法は、iPhone内の写真や動画などのデータが多くて、iCloudの容量に余裕がない方に特におすすめです。

まず、iPhoneとパソコンとをケーブルでつなぎます。その後、Windowsの場合はiTunesを開き、サイドバーにある「概要」を選択して「今すぐバックアップ」をクリックしてください。Macを利用中の場合はFinderを開き、「一般」をクリックしてから「iPhone内のすべてのデータをこのMacにバックアップ」を選択し、「今すぐバックアップ」をクリックしてください。

iCloudでバックアップをとる

iCloudを使ってiPhoneのバックアップを取る方法は簡単です。

iPhoneの「設定」アプリを開き、「(ユーザー名)Apple ID、iCloud、メディアと購入」をタップします。次に「iCloud」を選択し、「iCloudバックアップ」をタップしてください。

その際、「このiPhoneをバックアップ」のオプションにチェックを入れ、「今すぐバックアップを作成」をタップします。

水没したiPhoneの修理先と修理費用

iPhoneが水没してしまった場合、修理を依頼する先としては主にApple Storeと第三者修理店の2つがあります。Apple Storeでは、公式のサポートを受けられるため安心感がありますが、修理費用が高額になることが多いです。

一方、第三者修理店では、比較的安価な価格で修理を行ってくれることがありますが、修理品質や保証が店舗によって異なるため、信頼できる店舗を選ぶことが重要です。

ここでは、両者の特徴や修理費用について解説します。

Apple Store

Apple Storeは、Appleが運営している公式の店舗であり、iPhoneの水没修理を安心して依頼できる場所といえます。

Apple Storeを利用する大きなメリットは、Appleの保証サービスである「Apple Care+」を活用できる点です。これにより、通常の修理費用を大幅に抑えることが可能です。ただし、修理受付前にiPhoneを初期化する必要があるため、バックアップをとっていない場合はデータが消えてしまうことには注意しましょう。

もし、近くにApple Storeがない場合は、Apple認定の正規サービスプロバイダに修理を依頼することも可能です。これらのプロバイダは、Appleの基準で修理を行い、認定された部品を使用しているため、質の高い修理を安心して任せられます。

Apple公式修理店での修理費用の一例は、次の通りです。

機種AppleCare+加入ありの場合の費用AppleCare+加入なしの場合の費用
iPhone 16e12,900円76,800円
iPhone 1612,900円87,800円
iPhone 1512,900円87,800円
iPhone 1412,900円87,800円
iPhone SE(第3世代)12,900円44,000円

※価格は2025年9月現在

参考:Apple「iPhoneの修理サービス」

第三者修理店

第三者修理店を利用するメリットは、店舗数が多く、どこでも修理依頼がしやすい点です。また、多くの店舗がデータをそのままにして即日修理を行ってくれるため、忙しい方にも適しているといえるでしょう。

スマホ修理王で水没修理をする場合の修理費用の一例は、次の通りです。

機種費用
iPhone 16e9,800円
iPhone 169,800円
iPhone 159,800円
iPhone 149,800円
iPhone SE(第3世代)9,800円

※価格は2025年9月現在

参考:iPhone 修理

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この記事の監修者

株式会社フラッシュエージェント
取締役 大橋光昭

1983年大阪府生まれ。OA機器販売営業、インターネット広告代理店のマーケティング職・新規事業開発職などを経て、2015年4月 株式会社ヒカリオを同社代表と設立。iPhone修理事業の担当役員として商業施設を中心に延べ14店舗(FC店含む)の運営に携わる。2019年7月 iPhone修理事業の売却に伴い株式会社ヒカリオを退職。2019年10月 株式会社フラッシュエージェント入社。「スマホ修理王」の店舗マネジメント及びマーケティングを担当。2020年4月 同社取締役に就任。

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